様々な障害とスポーツ

アイコン:視覚障害とスポーツ 視覚障害とスポーツ

視覚障害には、まったく見えない「全盲」、見えにくい、または多少は見える「弱視」、特定の色がわかりにくい「色弱」があります。

見えにくさも様々で、細部が見えない、光がまぶしい、視野が狭い、視野の一部が欠けているなどがあります。

イメージ図:正常な見え方

正常な見え方

イメージ図:ぼやける

ぼやける

イメージ図:まぶしくて見づらい

まぶしくて見づらい

イメージ図:視野の中心部しか見えない

視野の中心部しか見えない

イメージ図:視野の周辺部しか見えない

視野の周辺部しか見えない

コミュニケーションの配慮とポイント

障害の程度によって白杖を使用したり、盲導犬を伴っていますが、すべての視覚障害者が白杖の使用や盲導犬の同伴をしているわけではありません。

困っている様子の人がいたら、まずは、「こんにちは」などの挨拶や「何かお困りではないですか?」と、声をかけてください。

介助するときは必ず声をかけてから

いきなり手をとって 「入口はこちらですよ」などと誘導することは、不安や恐怖を与えてしまいます。まずは、 「何かお手伝いしますか?」と、介助が必要かどうかを確認しましょう。

話しかけるときは、相手の正面から

視覚障害者は、背後から話しかけられても、誰に向かって話しかけているのかわかりません。相手の名前を呼んでから話しかけたり、自分の名前や肩書きを名乗ってから、話し始めてください。

「こちら」「それ」などの指示語は使わない

「あちらのドアを……」「この用紙に……」などの指示語では、何を指しているのかわかりません。「あなたの右に3歩進んだところのドアを……」「申請用紙に……」など具体的に、場合によっては自分の手を添えるなどして説明をしてください。ただし、体に触れる場合は必ず相手の了解を得てからにしましょう。

「音」がよく聞こえる場所で

視覚障害者は、音声から多くの情報を得ています。できるだけ雑音のない場所で話をすると、スムーズにコミュニケーションがとれます。

イメージ図:盲人のための国際シンボルマーク

盲人のための国際シンボルマーク

世界盲人連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークです。(社会福祉法人日本盲人福祉委員会)

「白杖SOSシグナル」は1977年に福岡県盲人協会によって考案され、2015年に岐阜市によってシンボルマークが制作されました。

イメージ図:「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク

【「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク】

白杖を頭上50cm程度に掲げてSOSのシグナルを示している視覚に障害のある人を見かけたら、進んで声をかけて支援しようという「白杖SOSシグナル」運動の普及啓発シンボルマークです。


※駅のホームや路上などで視覚に障害のある人が危険に遭遇しそうな場合は、白杖によりSOSのシグナルを示していなくても、声をかけてサポートをしてください。

(岐阜市福祉部福祉事務所障がい福祉課)

(社会福祉法人日本盲人会連合推奨マーク)

視覚障害者が取り組むスポーツ

視覚障害者は、様々なスポーツを楽しんでいます。マラソンなどの陸上競技や自転車、トライアスロンなどを一人で行う人や、伴走者と競技に参加している人など、楽しみ方は人それぞれです。水泳なども人気のスポーツです。

また、球技では、内部に鈴や金属粒などを入れた音の出るボールを使用して独自のルールで行う 、 「サウンドテーブルテニス」「ゴールボール」「ブラインドサッカー」などがあります。

マラソン
イメージ図:マラソン

約1mのロープを輪にして、その両端をお互いに握って走る。弱視の場合は、ロープを使用せずに併走して言葉でガイドをする場合もある。

サウンドテーブルテニス(STT)
イメージ図:サウンドテーブルテニス(STT)

金属粒の入った音の出るボールと、ラバーの貼っていないラケットを使用して、ネットの下にボールを転がして打ち合う競技。卓球台は、平坦で継ぎ目のないサウンドテーブルテニス専用の卓球台を使用する。

ゴールボール
イメージ図:ゴールボール

1チーム3名で行う対戦型のチームスポーツ。 攻撃側は、鈴の入ったボールを相手ゴールに向かって投球し、守備側は全身を使ってボールを防御する。攻守を交互に入れ替えて試合を行い、得点を競う。

視覚障害者と共にスポーツを楽しむために

視覚障害者と晴眼者(目が見える人)が共に楽しむことができるスポーツは、数々あります。以下の点に注意すると、より安全に、楽しむことができます。

周辺環境を整える

通路上にものが置いてあると、大変危険です。通路に大きな柱などの障害物がある場合は、事前に説明しておきましょう。また、利用前には施設内を一緒に歩いて、施設内の案内やオリエンテーションをすると、自立した活動を促進します。

視覚的な情報を「音(言葉)」にする

視覚的な情報を、言葉や音で伝えることが重要です。この際、障害が先天性(生まれつきの障害)なのか後天性(事故や病気などを原因とする障害)なのか、また、動きやスポーツの体験の有無などにより説明の仕方が異なります。フォームなどを伝えるときは、この点に留意して情報を伝える必要があります。うまく伝わらない場合には、触れてもらって理解してもらうことも大切です。

「キャッチボール」と言っても、キャッチボールをした経験のない人にはイメージすることが困難です。実際にボールを手に持たせ、お互いに転がすなどして、具体的な動きをイメージできるように伝えましょう。

声援は静かに心で!

視覚障害者がプレイするスポーツを観戦する場合は、できる限り静かな環境にしましょう。音の出るボールを使用する 「ブラインドサッカー」や「ゴールボール」などだけでなく、その他の競技も音を頼りにプレイすることが多いため、声援や物音が大きいと、プレイできなくなることがあります。

【出典元】スポーツTOKYOインフォメーション(障害者のスポーツ施設利用促進マニュアルWEB教材)